硬派なジャーナリストとして知らぬ者はない田原総一朗さんと、その長女でありテレビ朝日「徹子の部屋」プロデューサーを長年務める田原敦子さん。実はこの2人が対談するのは「たしか敦子がまだ子どもの頃に一度あったくらい」で、ほぼ初めてのことだという。
 89歳になった今も舌鋒鋭く『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)で日本を斬る田原総一朗と、日本テレビ界の宝・黒柳徹子(89)を支え続ける敦子の「THE CHANGE」、重要な変化とはなんだったのか。それを経て、親子はどう変わったのかーー。

撮影/三浦龍司

 ジャーナリストとして日々闘う父・田原総一朗さん。その姿を見ているのに、なぜ娘の敦子さんはテレビ業界に入ろうと思ったのか。そのきっかけは「父の収録現場について行ったこと」だったという。

「父がテレビ朝日の『トゥナイト』(1980~1994)に出演した現場に、病気をした母の代わりに付き添っていきました。その現場を見たことが、テレビの世界に入ったきっかけです。

 父が取材する姿や原稿を書く姿って、すごく孤独。でも、テレビの世界ってチームでやってて、みんなで作り上げていくというか、文化祭の延長みたいって言っちゃいけないのかもしれないけどイキイキやっていて、見ていて楽しそうで憧れたんですね」