バリ島ロケで気が付いた自分の番組作りの原点

「つい最近のことですが、インドネシアのバリ島ロケで30代後半のディレクターさんと大喧嘩になったんです。何を撮るか見つからないままずっと街頭インタビューをしてて、ふたりでなんだか分からなくなっちゃって。

 “これ、何やってるの”、“わかりません”って。“じゃあ何か面白いこと思いつくんですか”って深夜の海岸で大喧嘩して。で、結局最後は“そうだよな。街頭インタビューするしかないな”って(笑)」

「とにかく会社に入ってからのほとんどの時間を、街頭インタビューしている感じ」だというプジョルジョさん。『不夜城はなぜ回る』でさらに一回り大きくなった彼は、これからどんなふうにカメラを回し続けていくのだろうか。

(取材/文 鎮目博道)

■プロフィール
大前プジョルジョ健太(おおまえ・プジョルジョ・けんた)
TBSテレビ ディレクター。1995年4月11日大阪府大阪市生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業後、TBSに入社。『あさチャン!』など朝の情報番組を1年間担当した後に報道局経済部へと異動。『ラヴィット!』『サンデー・ジャポン』などの情報バラエティー番組を経て、入社5年目の22年春からは自身が立案した『不夜城はなぜ回る』を担当する。翌23年1月には優れたテレビ番組を表彰する「ギャラクシー賞」を受賞し話題を呼んだ。