日本でも人気の高いK-POPグループ・HIGHLIGHTの弟分的存在として2023年5月にデビューした、6人組グループ・The Wind。約5年に及ぶキャスティングとトレーニングを経てデビューした6人は、その当時全員が10代で、現在もほとんどがまだティーンエイジャーだ。その瑞々しくも鮮烈な魅力は、“Youthteen(YOUTH+TEEN)”という造語によって表されている。おそらく、既存の言葉だけでは彼らの溢れる魅力を伝えきれないのだろう。
 2024年10月、韓国内で3rdミニアルバム『Hello : My First Love』でカムバック。本作は韓国内外で高く評価されている。今回は、来日した折にキム・ヒスさん、タナトーンさん、チェ・ハンビンさん、パク・ハユチャンさん、アン・チャンウォンさん、チャン・ヒョンジュンさん(以下、敬称略)が双葉社を訪問してくれた。
 そこでインタビューを敢行し、The Windの過去・現在・未来についてたっぷりと語ってもらった。【第5回/全5回】

The Wind 撮影/冨田望

 最後に、日本とのつながりや憧れなど、日本に関する質問をいくつか投げかけてみることにした。すると、彼らはかなり日本のカルチャーや日本という国をよく知り、もっと知りたいと思っているらしいことが分かった。

キム・ヒス「僕は、映画『今夜、世界からこの恋が消えても』(2022)という作品を見て以来、日本の花火を見てみたいんです。映画のヒロインは事故で前向性健忘という病気になり、眠ってしまうとそれ以前の記憶がなくなってしまいます。
 あるとき、主人公と花火大会に出かけるのですが、彼女が“このように大事な思い出を忘れたくない”と言って泣く場面がありました。そのシーンがすごく印象深くて胸に響きましたし、花火大会がとても美しかったので、実際に見てみたいなと思ったんです」

アン・チャンウォン「僕はJ-POPも大好きです。最近は、キム・ヒスさんが見たという映画の主題歌を担当していたヨルシカさんの1stアルバム『だから僕は音楽を辞めた』(2019)などを聴きました」