「M-1は優勝したけど、ジワジワと来た感じ。優勝でさらに追い風が吹いた感覚はないですね」とさらりと語る銀シャリの橋本直。自らを「テレビっ子」と語る橋本はテレビに出たくて漫才を始め、バイト終わりに熱心に練習していたという。相方の鰻和弘は「僕は人間的にマシになった」と笑う。結成から20年、さらに脂がのってきたコンビの「THE CHANGE」とは?【第1回/全5回】

——そもそもお二人が芸人を目指したきっかけは?
橋本「単純に、テレビに出たくてこの世界に入ったんです。テレビに出るための手段だった漫才が、一番向いてたっていうか。今、こんなに漫才が好きになるとは思わなかったです」
鰻「テレビに出る方法はネタを披露するしかなかった。賞レースで結果出すしかなかったんですよね」
——テレビに出始めたころはどんな気持ちでしたか?
橋本「やっぱり最初のころは単純にテレビに出たくて芸人を始めたので、うれしかったですね。当然そのころって芸人の仕事でご飯食べれてないんですよ。テレビに出れば営業にも呼ばれますから。なのでうれしいという思いしかなかった」
——『ちちんぷいぷい』(MBS)で街ロケなどをされている姿が印象的でした。テレビの仕事で思い出深いものはありますか?
橋本「それこそ、『ちちんぷいぷい』なんかはたぶん、最初は『お風呂入れさせてください』って企画でした」
鰻「一日3軒……」
橋本「ひとの家の風呂に入る。3回ぐらい入りました」
鰻「そう、1回のロケで3回お風呂に入る。ロケの終了時間もあるんですけど、めっちゃ夜遅く終わってしまう」