実はエッセイ出版していた橋本さん、執筆のきっかけは…
——橋本さんはエッセイの連載を始められたことで、漫才以外の活動の幅がより広がりましたね。連載に興味を持ったきっかけは何だったのでしょう?
橋本「新潮社さんの担当の方が僕らのラジオを聞いていて、“書けるんじゃないか”っていうことで、お話をいただきました」

——もともと文章を書くのは得意だったんですか?
橋本「新聞の夕刊で800文字ぐらいは書いた経験があったんですけど、4000文字はめっちゃ大変でした。しゃべるのと書くのでは絶対違うなと思って」
——挿絵のカエルがとてもかわいいですね。鰻さんのイラストも相まって、橋本さんのエッセイがさらにおもしろく感じられました。
鰻「ありがとうございます。これはマスクについての4コマを描いて、というところから生まれた絵ですね」
橋本「エッセイはやっぱり日常のことを書いているんです。芸能人が出てくるわけでもなく、僕は日常で思うことがたくさんあったので。ラジオでもあんまり芸能界にいる感覚はないんですよね」
——なるほど。芸能界にいないような感覚なんですね。
橋本「そこは、なんというか、誰が読んでも“なるほど”と共感していただける部分を取り上げられるといいなと。やっぱり皆さんの生活の延長線上にあるような内容がいいと思ってたんです。だから共感していただけるのは嬉しいなと」