「M-1は優勝したけど、ジワジワと来た感じ。優勝でさらに追い風が吹いた感覚はないですね」とさらりと語る銀シャリの橋本直。自らを「テレビっ子」と語る橋本はテレビに出たくて漫才を始め、バイト終わりに熱心に練習していたという。相方の鰻和弘は「僕は人間的にマシになった」と笑う。結成から20年、さらに脂がのってきたコンビの「THE CHANGE」とは?【第3回/全5回】

——コンビを結成したころ、初期の銀シャリのことを教えてください。
橋本「僕の前の相方は厳しかったんですよ。鰻とやってみて、単純に“楽しい”っていう感覚が戻ってきたっていう感じですね。あと、ネタの笑うところが似てたかもしれないです。意外にそこのセンスがぴったり合うってあんまりない。学校の同級生とかだと、学生生活でお笑いのツボってわかってくるじゃないですか。見ず知らずの人と笑いのツボが一緒って、たぶん難しいんですよね」
鰻「相性いいわって思いましたね。もうラストというか、これで無理やったら芸人やめなあかんねやろなと思ってやってましたけど。橋本と組んだのが3組目ぐらいでした」