M-1は優勝したけど、ジワジワと来た感じ。優勝でさらに追い風が吹いた感覚はないですね」とさらりと語る銀シャリの橋本直。自らを「テレビっ子」と語る橋本はテレビに出たくて漫才を始め、バイト終わりに熱心に練習していたという。相方の鰻和弘は「僕は人間的にマシになった」と笑う。結成から20年、さらに脂がのってきたコンビの「THE CHANGE」とは?【第4回/全5回】

銀シャリ 撮影/冨田望

——お仕事を始めた当初と今で変わったことや変わらないことは?

橋本「変わったことは、圧倒的に漫才が好きになったことじゃないですかね。最初はテレビに出るための手段だったものが一番向いてて良かったっていうことで。そこが強みになって仕事できてますし。こんなに漫才が好きになるとは思わなかったです」

鰻「僕は人に見られるという意味で人間的にマシになりました。昔はひどい人間だったんで。授業サボったり、借金したり、約束を守らなかったり……。“大人になった”のが変わったところですかね」

——変わらないところは?

鰻「イラストを描くことですかね。漫画なんて僕は小学校1年生から中学3年生までで54冊描いてます。星のカービィが主人公で始まった漫画です」

——54冊も!すごいですね!今でもイラストを描いてるんですか?

鰻「そうですね。絵は好きですけど、誰かに習ったことないです」