俳優デビューから間もなく、朝ドラ『ゲゲゲの女房』に出演し主人公の夫・水木しげる役を熱演
2006年の俳優デビューからすぐに、テレビドラマのレギュラー役を多く獲得し、2009年には『傍聴マニア09〜裁判長!ここは懲役4年でどうすか〜』(日本テレビ系)でドラマ初主演。翌年には朝ドラ『ゲゲゲの女房』村井茂役で茶の間に愛される俳優になるが、過密な日々に、満足のいく芝居ができないもどかしさも感じていた。
「たまたまそのタイミングで出た初めての舞台作品の稽古で、セリフを口にする回数の多さに、やっぱりちゃんと大事にしているなって思ったんです。“これだけ(ひとつの作品に向き合って)セリフを何度も練習していいんだ”と思えて」
──じっくり演技を追求できて、その後作品ごとの芝居へのスタンスは変わったのでしょうか。いわゆる転機というような。
「いいえ。というのも僕にとってひとつの作品で何かが劇的に変わった、というわけではなくて、まずその前段階があるからです。だから、これで変わったというのは、僕の中では判断しかねるんですよね。例えば『ゲゲゲの女房』にしても、その前段階の作品のおかげでしたし」