阪神タイガースの外野手として、将来を嘱望された横田慎太郎選手。21歳のときに脳腫瘍を発症して引退、2023年に28歳の若さで、この世を去ることになってしまった。

鈴木京香 撮影/有坂政晴

 横田選手が生き抜いた日々を描いた映画『栄光のバックホーム』が、2025年11月28日から公開される。本作で慎太郎さんの母・まなみさんを演じたのは鈴木京香さん。デビューから現在まで、映画、ドラマでさまざまな役を演じ続ける俳優人生の中でも、本作との出会いは忘れられないものの一つだという。

 これまでのキャリアを振り返り、出会った作品や人々、そして、この世界に進むきっかけとなった出来事、さらには俳優としての現在を支える根底にある思いまで、たっぷりと語っていただいた。【第1回/全3回】

 2013年に阪神タイガースに入団、外野手として活躍した横田慎太郎選手。21歳のときに脳腫瘍を発症し、引退を余儀なくされることになった。彼の最後のワンプレーはプロ野球ファンの心に刻まれ、「奇跡のバックホーム」として語り継がれている。

 その横田慎太郎さんの人生を描く映画『栄光のバックホーム』で慎太郎さんの母・まなみさんを演じた鈴木京香さん。実は本作のオファーを受けたときは少し迷いもあったという。