「髙木美帆選手は別格」岡崎朋美が振り返るミラノ・コルティナ五輪
岡崎さんが“ベテラン”のひとりとして挙げたのは、今大会スピードスケート1000m、500m、団体パシュートで銅メダルを獲得し、今期限りで現役引退した髙木美帆さんである。
「髙木美帆選手は別格ですよね。次元が違うと言うか…。今回だって、チームパシュートで予選・準決・3位決定戦と先頭交代なしの6周×3したあとに1500mを戦ったんですよ。本人の滑りを観たときに、全力疾走というか、躊躇なく最後まで戦い抜くという姿勢も見受けられたので、盛大な拍手を送りたいと思います」
髙木さんは2010年バンクーバーで初めて五輪に出場し、2018年平昌五輪では金・銀・銅メダルを、2022年北京五輪でも金・銀メダルを獲得しているが、岡崎さんも1994年リレハンメル五輪、1998年長野五輪、2002年ソルトレークシティ五輪、2006年トリノ五輪、そして2010年バンクーバー五輪と5度の五輪出場を果たし、長野ではスピードスケート500mで銅メダルに輝いている。自身でもっとも印象的な大会のひとつとしても、長野五輪をあげる。
「自国開催ということもあって、時差もなく、応援してくれる方がたくさんいたので、 “ここで獲らなきゃいつ獲るんだ”という強い気持ちで臨んだ大会でした」
特に印象的だったのは、“声援”だったという。
「他国での試合だと、英語をはじめいろいろな言葉が飛び交うので、応援していただいても、どうしても聞き取るのが難しい。でも長野では『がんばれ!』、『いけいけー!』という慣れ親しんだ言葉がはっきりと聞こえ声援を肌で感じられたことは、私にとって最高の後押しになりました。そもそもスピードスケートって、五輪じゃなければ試合を見に来る人は関係者と両親くらいで、会場は少し寂しい感じなんです。それが長野五輪では満席状態で、盛り上がりすごく楽しかったし、感動しちゃいました」