高畑「ちょっとうらやましく思った」

高畑「わたしは……作品からたくさんのことを感じたのはもちろんなんですが、前作の『ふたりの魔女』で、エルファバを演じたシンシア・エリヴォとグリンダ役のアリアナ・グランデ、そしてジョン・M・チュウ監督が来日されて、ご一緒したときのことが忘れられません。
シンシアとアリアナがずっと手を繋いでいて、お互いが愛しくてたまらないという感じで。それを見ていて、こんなにも透明度の高い愛情で相手を慈しんで、それを堂々と表現するって素晴らしいな、とちょっとうらやましく思ったんです。わたしたちは、日本人の気質なのかもしれないけど、なかなかできないから。美依紗、わかる? この感じ」

清水「わかります。大好き! って思っていても、なかなか相手には伝えられないです」

高畑「だよね? つい、言うと重いかな、とか思ってしまって。作品の打ち上げでも比較的毎回泣いちゃうんですけど(笑)、それも思い出すと恥ずかしいなとか。でも、シンシアとアリアナが、愛情を持ってお互いを思いやり、『素晴らしい作品を作れたね』と誇らしく語っているのを見ていると、恥ずかしがっているほうが恥ずかしいと思えたんです。それで、すごく楽になりました。思い入れを強く持つことは怖くないんだ、と」

清水美依紗 撮影/杉山慶伍