2013年にHKT48の3期生としてデビューし、「みくりん」の愛称で親しまれた田中美久。20歳のときに出版したファースト写真集『1/2少女』(21年/双葉社)が話題を呼び、一躍“令和のグラビアクイーン”に。2023年末にグループを卒業した現在は、テレビ東京系で放送中の連ドラ『刑事、ふりだしに戻る』で初めての刑事役に挑戦するなど、女優としてのステップを確実に駆け上がっている。そんな彼女が胸に秘める演技への情熱と、これからのTHE CHANGEとは――。【第2回/全2回】

田中美久 撮影/河村正和

——現在はグラビアの活動だけではなく、女優としても活躍の幅を広げていますよね。

「HKT48の時にテレビドラマのオーディションを受けさせてもらう機会がありました。ドラマのオーディションは初めての経験でしたし、そもそも演技の勉強をしたことがなかったんです。でも、HKTを背負って受けに行っているというつもりもあったので、なめられたら嫌だなって気持ちも強かったですね。
オーディション当日は台本がいらないくらいまで準備をして、候補は5役くらいあったのですが、すべての役のセリフを完璧に覚えて臨みました」

——その頃は、アイドル活動も多忙だった時期ですよね。すごい努力ですね。

「私は意外と負けず嫌いなんです。今でもお芝居をする前はしっかりと準備をしていきます。HKTを卒業したときに、周囲の方々が『お芝居がすごく良いから、続けるべきだよ』って言ってもらえるようになりました」

——演技に対する考え方に変化は?

「オーディションを受けたり、ドラマに出演させていただいた中で、『全力』がすべてではないんだなって感じるようになりました。それでは逆に、無難に見えてしまうこともあるんです。演技をする中で、『ここだ!』って思う箇所を見つけて、そこを強調できるように演じようと頑張っています」