「一番大変なのは『泣くシーン』」ワンシチュエーション長回しで見せたシリアスな演技の裏側

「実際、この作品ってもともと舞台の脚本なんです。だからセリフも多いし長いしで、出演者のみんなも『次のセリフ誰だった!?』って必死で(笑)。緊張感あふれる現場でしたね」

——誰かがセリフを噛んだり忘れたりしたら、最初から撮り直しですもんね……。プレッシャーがすごそう。

「正直、以前はすごく気にしていたんですけど、今はあんまり気にしちゃうと性格的にお芝居が小さくなっちゃうと思って。失敗しても『しかたない、次は頑張ろう』と思うようにしていました」

——もとは舞台の作品とのことですが、舞台と映画とでテイストの違いは?

「最初の台本や、舞台の映像を見させていただいたときは、もう少しコメディ要素が強かったように思いますけど、今回の映画はクスッと笑えるところはありながらもホラー要素が強いんじゃないかな。私が少しシリアス寄りに演技したからかもしれませんが(笑)」

——そういえば、以前のインタビューでも『暗い役が多くて』って……。

「そう! 言われてみれば、今回もそうですね(笑)。だから自然とそんな演技になったのかも」

——そういう役を演じる中で一番大変なことって、どんなことですか?

「『泣くシーン』ですね。役柄にグッと気持ちを入れる演じ方を大事にしているので、体力も使うし、気持ちもやっぱり落ち込んじゃうし……。でも、そういう点で今回は、長回しだった分、気持ちを作りやすかったですね」

——今回の映画、どんな人に届けたいですか?

「ちょっとシュールでブラックコメディな作品に仕上がったので、個人的には、娯楽として気軽に見てほしいですね。
 あと、森川圭監督の作った『いろんな捉え方ができる』仕掛けも魅力なんです。最後まで見て何を思うか、改めてもう1回見たくなるような映画だと思います」

——確かに気になるラストでしたね。
つづく

山崎真実さんが主演を務める映画『軋み―KISHIMI―』は、愛知県シネマスコーレ
他にて全国順次公開。Ⓒハンドメイドビジョン

山崎真実(やまさき・まみ)
1985年9月20日生まれ、大阪府出身。2004年、ミスマガジン2004で読者特別賞を受賞して芸能界デビュー。06年に『轟轟戦隊ボウケンジャー』の悪役・風のシズカ役で準レギュラーとして出演し、以降は主にドラマや映画で俳優として活躍する。17年にはグラビアも本格的に復帰して、写真集の発売や写真展の開催などを積極的に展開。24年にグラビアモデルを卒業し、現在は俳優業に専念する。