15歳で深夜番組『11PM』に抜擢されて以来、映画、ドラマ、舞台と第一線で活躍し続ける由美かおるさん。特に時代劇『水戸黄門』での「かげろうお銀」「疾風のお絹」役として25年間お茶の間を魅了し続けた姿は、世代を超えて多くの人の記憶に刻まれている。今年で芸能生活60周年を迎え、75歳となった今もデビュー当時と変わらぬプロポーションを保つ彼女。48年ぶりとなる映画出演を果たした由美さんに、これからの夢と「THE CHANGE」を聞いた。【第2回/全2回】

由美かおる 撮影/有坂政晴

「15歳の頃から体型は変わっていません」奇跡のプロポーションを保つ秘訣

 映画は48年ぶりですが、俳優の仕事自体も2003年の『まんてん』以来となります。久しぶりにカメラの前に立ちましたが、緊張よりも「よし、やるゾ!」という新鮮な高揚感がありました。
 ブランクはありましたが、すっかり役の鈴子になりきっていたため、セリフを間違えるかもしれないといった不安は一切感じませんでした。演技はやはり自然であることが第一ですから、役の気持ちに深く入り込むことが何より大切だと考えています。鈴子の内面から湧き出る感情を捉えられたことで、彼女の持つ凛とした雰囲気や、人を包み込むような優しさも、ごく自然に表現できたように思います。

 この映画は、現代の日本人が忘れかけている本当の愛や思いやり、コミュニケーションの価値を思い出させてくれます。私自身も出演を通じてその大切さを痛感しました。ご覧になった方々にも、その温かさが届けば嬉しいです。

 75歳になった今、若い方から同年代まで、幅広い世代の気持ちがわかるようになりました。この視点を活かし、これからも様々な挑戦を続けていきたいです。

 私の健康の秘訣は、独自に編み出した呼吸法「由美コア・ブリージング」です。この呼吸法を実践したことで、不整脈が改善されたという方もいらっしゃるんですよ。皆さんにもぜひ試してみていただきたいです。私自身も、朝は欠かさず10分ほど実践しています。もっとも、夜はつい食べ過ぎてそのまま寝てしまうこともあって、お休みする日もありますが(笑)。

 ありがたいことに、体型はデビューした15歳の頃からほとんど変わっていません。そのことで学生時代には同級生から羨ましがられることもありましたが、私自身はあまり嫉妬という感情に縁がなくて。人を羨む時間があるなら、自分を磨きたいな、と昔から思ってきました。そういえば、通学中に男子生徒の話題になっていた、と後で聞かされたのは、少し嬉しい思い出です(笑)。