「疑ったことないです、自分というものを」福田氏の“自分を認める力”を養った、特別な家庭環境とは

 明るく語るなかに、そうした期間にも確固たる自信を持ち合わせていたのだろうというのが感じられる。

「自分を認める力がめちゃめちゃ強いんでしょうね。疑ったことないです、自分というものを。結局それは家庭環境がよかったからなんです。怒られたことがないですし、ギャグセンの高い両親で、すべて笑いにしてしまう。何かがあっても“これギャグのネタになるな”っていう感覚が、知らぬうちにしみついていたのかもしれないです。失業しちゃったっていうのも、ネタになるかなって(笑)」

福田淳 撮影/有坂政晴

 こちらは“壁を乗り越える”、“困難を打開する”など、そういう視点でとらえてしまうが、「そんなドラマティックなことはないですよ」と、さらりと返す。

「“淡々と考えてやっているうちに実現できた”ということの連続なんですね。感性が鈍いのかもしれないですけど(笑)。“必死で”とか、“情熱を持って”ということはなく、“ああ来ればこう来るな”、“だとしたらこうすればいいな”というふうに、シンプルに世の中をとらえているので、そんなに劇的なことだ、というふうには思わないんですよね」