お風呂が月に1回、間借りさせてもらっている家で
――他の子供たちと、いろんなところが違うということで、イジメを受けたりすることはありませんでしたか?
私、筆箱を持っていなかったんです。それで輪ゴムで鉛筆を束ねていました。そのことでイジメみたいなことはありましたね。ただ、このことは母には言えませんでした。
――それはつらい思い出ですよね。一人のときは、どんなことをして遊んでいたんですか?
基本、公園に常駐していましたね。そこで一人芝居をやっていました。相手役は人形です。物語は自分で考えて、12話構成でした(笑)。
主題歌も自分で考えていました。もちろん、家にテレビはないので、デパートにあるCDショップで試聴して、曲を覚えるんです。団地のある地域だったので、建物と建物の間で声を出すと、反響して、エコーがかかるので、そこで歌っていました。
――芸能生活の原点は、そんなところにあったんですね。年頃になれば、いろいろ困ることも増えますよね。お風呂とか。
月に1回、間借りさせてもらっている家のお風呂を使わせていただいていました。ただ、このお風呂も小さくて……。外にある湯沸かし器に雷が落ちて、使えなくなってしまったこともありました。
――年頃の女の子が、それでは厳しい……。
使えないときは、外の水道水で、さっと体を流したりして、しのいでいましたね。その反動だとは思うんですが、今はお風呂が大好きです。お風呂に入れることが当たり前のことだとは、思っていないので。
――高校に入学すると、ここからは、いよいよアルバイトを始めるんですね。
めっちゃ、いっぱいバイトしましたよ。居酒屋、結婚式場、倉庫内作業……。とにかく時給が高いものを探して、かけ持ちをしていました。
これで、やっとお母さんを助けられるって、嬉しかったのを覚えています。考えてみれば、今より稼いでいたときもあったかもしれません(笑)。バイト代は、もらったら、そのまま母に渡していました。
緑川静香(みどりかわ・しずか)
埼玉県出身。AB型。T168cm。愛称は、しーたん。16歳のとき雑誌編集者にスカウトされ芸能界入り。貧困時代を乗り切った少女時代のエピソードから「九頭身ビンボー女優」と呼ばれる。『巷のウワサ大検証!!それって実際どうなの会』(TBS系)の不用品販売企画などに出演。また、ラジオ、イベントなどでも活躍中。