「いやぁ、普通に映画が好き」

 そんな中ですごく面白かったのが、ジャッキー・チェンの『プロジェクトA』と、ホイ3兄弟の『新Mr.BOO!アヒルの警備保障』。

 4月から、『永野映画CHANNEL』という映画番組でナビゲーターをさせてもらっています。僕のセレクトした作品を流すんですが、5月にはその『〜アヒルの警備保障』を放送しました。他も全部、自分がすごく感動したり、すごく衝撃を受けた作品ばかりです。番組では、ウィキペデイアに載ってるようなウンチクではなく、僕の作品に対しての思いや愛情をしゃべっています。それが視聴者に対しての誠実さなんだと思っています。

 そして最後に「いやぁ、普通に映画が好き」って言葉で番組を締めています。淀川長治さんの「サヨナラサヨナラ」とか、水野晴郎さんの「いやぁ、映画って本当にいいもんですね〜」みたいな“決めワード”ってあるじゃないですか。アレにすごく憧れがあったので(笑)。

 芸人を目指すようになったきっかけですか?

 子供の頃に、欽ちゃん、ドリフに続いて、『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)でメタな笑いを知った後で、『夢で逢えたら』(フジ系)で、ダウンタウンさんやウッチャンナンチャンさんらの、リアルな会話のコントを見て、お笑いを目指すようになったんです。

 でも今考えたら、当時は単にお笑いが流行っていたから、それに飛び付いただけかもしれませんね。もう少し早く生まれてたらバンドブームに乗っかって音楽をやってたかも(笑)。とにかく、地元から出ていきたかったんですよ。

永野(ながの)
1974年9月2日生まれ。宮崎県出身。AB型。95年にピン芸人としてデビュー。「ゴッホとピカソに捧げる歌」などのシュールなネタで注目を集める。映画、ロックフリークとしても知られる。2026年5月、初監督映画『MAD MASK』が第22回ポルト・アレグレ国際ファンタスティック映画祭で、ミッドナイト部門最優秀作品賞を受賞した。

『永野映画CHANNEL』
毎週日曜日22:00~24:00 BS‐TBSにて放映中
孤高の芸人・永野が世に知らしめたい映画を独断と偏見でセレクトしてお送りする偏愛映画館。