滝川高校から1981年のドラフト5位で読売ジャイアンツに入団し長年、巨人の主力捕手として活躍してきた村田真一。現在は野球解説者や評論家として活躍する彼のTHE CHANGEとはーー。【第1回/全2回】
僕がプロを意識したのは高校生の頃。新チームで4番を打つようになって、プロのスカウトが見に来ているのが分かってからかな。もちろん、その前からプロに行けるものなら、行ってみたいと思ってはいましたよ。行きたかったチーム? いやいや、別にどこっていうのはなかったです。とにかくプロに入りたかった。
ドラフトでは巨人に指名してもらって、そりゃあ嬉しかった。王(貞治)さんが現役時代に活躍したチームで野球ができるんですから。王さんは僕の世代の憧れでした。
巨人の同期にいたのは槙原寛己。同級生でこんな速い球を投げるやつがいるんだってびっくりしましたよ。一方で僕は、最初の1月の多摩川での自主トレでも、ランニングで他の選手についていくのが精いっぱい。もともと、入団したての頃って、その程度の体力しかなかったんです。
ただ、僕は即戦力ではなかったので、コーチからは、「最初の2年でとにかく練習をして、3年目から試合に出て、4年目から一軍に定着を目指せ」って言われていました。だから、とにかく体を作ることからはじめることにしました。
ところが、キャンプが終わって、3月のオープン戦の頃、一軍のキャッチャーの先輩がケガをして、「お前、行ってこい」って言われたんです。それで、一軍のピッチャーのボールを受けることになるんですけど、プロのキャッチャーは、ミットでいい音をさせてボールを捕らないといけない。それが難しかった。だからブルペンに入らないといけない時は、気が重かったですね。ただ、一軍のピッチャーは、まだ僕を子供扱いしていたから、怒られるってことはなかったかな。「なんだ今の音。しっかりしろ」って。あくまでちょっと冗談っぽく言われる感じでした。