滝川高校から1981年のドラフト5位で読売ジャイアンツに入団し長年、巨人の主力捕手として活躍してきた村田真一。現在は野球解説者や評論家として活躍する彼のTHE CHANGEとはーー。【第2回/全2回】
現役生活で忘れられない試合といえば、まずは1994年5月18日の広島戦。同期の槙原が完全試合を達成した時のキャッチャーだったのが僕。その日、マキ(槙原)のコントロールがいいなとは思っていました。ただね、巨人のキャッチャーとして大事なことは、とにかく試合に勝つこと。だからキャッチャーとしては、勝つためのプランをずっと考えていた。でも、6回が終わって、ベンチに帰ると、みんなシーンとしている。僕はそんなにうまくいくとは思ってないから、「おいマキ、そんなの(完全試合なんて)ないぞ」と言ったんです。
すると、周りが「お前、大丈夫か、そんなこと言って……」って感じになって。でも、本当に僕はできるなんて思ってなくて。そもそも、それまで学生時代も含めて僕がキャッチャーをやっていて、ノーヒットノーランでさえ、経験がありませんでしたから。
それでも7回を抑えると、「これは絶対に達成してほしい」って思うようになった。でも僕はそこまで緊張はしてなかったかな。完全試合はピッチャーの勲章だと思っていましたし、キャッチャーはあまり関係ないと思っていたので。ただマウンドのマキの目は血走っていましたけどね(笑)。