高市政権は「批判されてすぐ終わると思っていた」政権交代で政治に緊張感を

 高市政権下では先月閉会した特別国会で、改正皇室典範、憲法改正の手続きを定めた改正国民投票法、副首都構想関連法、国家情報会議設置法など、重要法案が次々と可決・成立していった。

 しかし、かつて「国家の品格」とまで明言した消費税の減税よりも先の成立であったことや、曖昧な内容、議論の拙速さなどから賛否両論が上がっている。世論調査でも、これまで高かった内閣支持率が下落し、政権運営について批判的な意見が増えつつある。

 こうした高市政権について、田原氏は「批判されてすぐ終わると思っていたから、意外に長持ちしているという印象だ」と評する一方で、批判の受け皿となるはずの野党にも厳しいエールを送る。

田原総一朗 撮影/冨田望

「僕は自民党も共産党も幹部のことをよく知ってるし、コテンパンに批判してきたけど、それで逮捕されたことはないし干されることもない。だから、この国は言論の自由があってわりといい国だと思ってる。
 だけど、自民党に代わって政権を担う政党が出てくることを願っているのも事実だ。政権交代が可能になれば、政治に緊張感が出てくる。今の野党は政権を獲る気があるのかどうか。僕は野党には『日本はこういう国であるべきだ』というビジョンが欠けていると思っている。公約とか政策集とか『手取りを増やす』とか、あんなもんはビジョンじゃないんだ」

 タブーを恐れず、苦境さえも楽しみ、「今」を全力で生き抜くその姿こそが、混沌とした日本社会に対する最大のメッセージであり、極上のエンターテインメントなのかもしれない。

 次回は、来年で放送40周年を迎える『朝まで生テレビ!』について話を聞いた。

(つづく)