「何のために目の前のものと向き合っているのかわからなくなってしまうことが」そんなときに立ち返る“原点”とは

 確かに、人生はうまくいかないことの連続だ。だからこそ私たち視聴者は、エンタテインメントに触れ、力をもらう。届ける側である市原はこれまで、どんなことに悩み、どうやって乗り越えてきたのだろう。

「もちろん私も、自分がやりたいことと、やらなければならないことの間で、常に葛藤があって、ときどき、自分が何のために目の前のものと向き合っているのかわからなくなってしまうことがあります。そういうときは、物事の根源についてひたすら考えるんです。例えば“役者”だったら、なぜ役者という職業が生まれたのか、なぜ世の中から必要とされ、何のために演じているのか」

 そうすることで、悩みの本質が見えてくる?

「自分がやらなければならないこと、努力するべきポイントが見えてきます。根源を感じてやり遂げようとする気持ちがなければ、それは私にとって充実した時間ではないんです」