1981年にクールスRCの新規ボーカルとなり、以降、いくつかのバンドを経て‘97年にクレイジーケンバンドを結成。『タイガー&ドラゴン』がドラマで使用されたことで知名度を一気に上げ、今も精力的に活動する横山剣さんのTHE CHANGEに迫るーー。【第2回/全2回】

横山剣 撮影/有坂政晴

 クレイジーケンバンドを結成したのは1997年の春頃のことです。2002年の暮れに『クリスマスなんて大嫌い!!なんちゃって♥』という曲を出すことにしたんですけど、これが超スイートな曲なので、ビターなのも必要だと思って同日発売したのが、『タイガー&ドラゴン』という曲。

 この曲は、横浜から国道16号線を横須賀まで運転しながら、最後のトンネルを出て海が見えたときに、メロディと歌詞が、「せ〜の」で出てきたんですね。そのまま三笠公園に向かう間にスルスルと出てきて、間奏までは修正無しでそのまんま使ってます。

 なにしろ運転中だったから、録音して残すってわけにいかなかったけど、しっかり脳内保存できていたから大丈夫でしたね。

 やっぱりね、「いいのが出たな」と思っても忘れちゃうのもたくさんあるんですよ。でもこの曲はずっと覚えていたので、そういった意味でもポピュラリティの強い曲だったのだと思います。

 ちょっと話が横道に逸れてしまいましたが、そうやって生まれ、世に出した『タイガー&ドラゴン』ですが、このときは鳴かず飛ばずでした。ところが、3年後に脚本家の宮藤官九郎さんが同名タイトルのドラマで使ってくださったことで、クレイジーケンバンドの知名度は一気にアップ。それまで、ライブは男性のお客さん中心だったけど、女性客も多く来てくれるようになって、クドカンさんには足を向けて眠れません(笑)。