乃木坂46でのバトンを後輩に託してから3年あまり、齋藤飛鳥さんは今、俳優としてますます多彩な光を放っている。10月2日から放送のテレ東系ドラマ24『まめとむぎ』では、人生のどん底から再起を図る30歳・清水麦を演じる。28歳を迎えた現在に至るまで、彼女はどんな変革を経験してきたのか。どんなに高い評価を得ても、変わらない素朴な一面を持ち続ける、そんな彼女のTHE CHANGEとは──。【第1回/全3回】
「転機の多い人生を送ってきたかなと思いますが……やはりグループの卒業が、いちばんの転機だったと思います。でも、それはそのときにハッキリと感じたわけではなくて、1年、2年と時間がたった“あるとき、ガラッと変わった”という感覚があります」
クールに、しかしゆっくりと話す言葉は正直に。自然体だが繊細なニュアンスを交えて話す齋藤さんからは、表現へのこだわりも感じさせる。THE CHANGEのテーマについても安易に結論を出さない。
「どのメンバーもそうだと思いますが、卒業を決めると、この先どうなるか分からない不安とワクワクが入り混じったような状態なんです。だけど、いざ卒業コンサートが終わった翌朝、私はいままでと変わった感じがあまりしなくて。そのまま地続きで日常が始まった感じがしました。そこから少しずつ一人のお仕事に慣れていって、どんどん日がたつにつれ、いまの自分について向き合う時間が増えていきました」