「“誰かに”というよりは、自分に負けたくなくなるんです」

──その負けん気は、活動を続ける中でどのように発揮されていったと思いますか?

「 “あの子は選ばれるけど、私は選ばれない”とか、“こんなに好きな歌を歌わせてもらえない”という経験が積み重なると、最初は気持ちも落ち込んでしまいますが、やはり最後は、“誰かに”というよりは、自分に負けたくなくなるんです。“自分に負けちゃいけない”、“途中で逃げたらダサい!”って。だから、ドラマの中でも最後は逃げない麦ちゃんのことを好きなんでしょうね」

──先ほど“クールに見られることが多い”ともお話しされていました。以前のインタビューでは、10代を振り返って「今よりとがっていた」とお話しされていたことがありましたが、20代になられてから、ご自身に変化を感じたことはありますか?

「(とがっていたことについて)そう思います(笑)。もともと、“結果を出さなければ意味がない”という考えをもっていたので、若いころは無意識のうちに、周りにも同じレベルを求めてしまっていたのかなと。それが、大人になって、もちろん結果がすべてではなく、過程も大事だし、結果だけを追い求め続ける人生もイヤですもんね。もっとゆっくりのペースで成長していく人もいるし、休憩が必要な人だっていますよね」

齋藤飛鳥 撮影/有坂政晴 ヘアメイク/猪股真衣子(TRON) スタイリスト/市野沢祐大(TEN10)