映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍し、確かな存在感を放ち続ける俳優・木村佳乃。ベストセラー恋愛小説を映画化した『汝、星のごとく』で、広瀬すず演じるヒロインの母親役を演じる彼女が、俳優という仕事を「もっとやりたい」と感じたTHE CHANGEの瞬間とは——?【第2回/全3回】
イギリスのロンドンで生まれた木村佳乃は、小学生時代を日本で過ごし、中学の3年間はアメリカ・ニューヨークへ。大学在学中の1996年に、NHKドラマ新銀河『元気をあげる〜救命救急医物語〜』で主演デビューした。今年は俳優デビュー30周年となる。
「19歳の時でした。あの作品のオーディションに受かっていなかったら、今のわたしはいないと思います」
『元気をあげる〜救命救急医物語〜』は、研修医の女性の成長を描いた物語。まったくの新人俳優だった木村は、演技のレッスンを受けながら、実際の研修医と一緒に1ヶ月間の研修も受けたという。
「それこそ、右も左もわからない状態で飛び込んだので、戸惑うことばかりでした。でも、外国と日本を行ったり来たりして育ったことで、郷に入っては郷に従え……みたいなことが身に付いていて、『こうなったらもう、やるしかない!』という適応力はあったかもしれません」
初めてのドラマ現場は、楽しかった。もっともっと、やってみたいと思った。
「それまで、テレビドラマにあれほどたくさんの方が関わっているなんて、思ってもみなかったんです。画面に映っているのは俳優だけなんですけど、本当にたくさんの人たちが力を合わせて作品を作っているんですね。もちろん、主演としてちゃんと演じなくてはいけない、表現しなくちゃいけないという緊張やプレッシャーはありましたけど、わたしはひとりじゃない、みんなで一緒に作っているんだ、という心強さ、楽しさがありました」