数々のドラマ、映画、CM等で活躍する俳優の滝藤賢一。彼の原点となるTHE CHANGEとはーー。【第2回/全2回】
舞台のための本読みがひと月も続くのですが、私のセリフはひと言。“気の毒だなぁ殿下!”同期3人で日替わりで言ってました。仲代さんがセリフを覚える間、仲代さんの代役をやっていたのですが、演出家から「仲代さんは、そうはやんないね」と言われました。そりゃそうですよね。右も左も分かんないんですから。本役の先輩方に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
30歳のときに映画『クライマーズ・ハイ』(08年)のオーディションに合格して、日航機の御巣鷹山の事故を取材する新聞記者の役をもらいました。これが私の俳優人生を大きく変えてくれました。結婚したのはクライマーズ・ハイの公開後です。無名塾の4年後輩の方です。彼女のご両親は大反対だったそうですが、彼女があの人は大丈夫と説得してくれたみたいです。
間もなく長男が生まれて、それは映画『踊る大捜査線』(10年)のTHE MOVIE3の頃でした。家に帰ると長男と妻が2人で泣いてるんです。ヘロヘロになりながら子供を連れ出し、眠ったら家に戻るという毎日でした。アハハ、今となればいい思い出ですよ。今では3男1女の6人家族で、末っ子は小学6年生の娘。どうしても女の子は甘やかしてしまいますね。さらに今は、かわいいワンちゃんも家族の一員になっています。