土屋アンナさんがチェシャ猫役で出演のミュージカル『ALICE ~不思議の国のアリスより~』が再演される。2024年の公演はアンナさんにとって初めてのミュージカル出演となった作品。そこで忘れられない景色を見たという。また、人生の「CHANGE」の話から、映画『下妻物語』で出会った大きな存在、そして、意外な交友関係など、一気に語りつくしてくれた。【第1回/全3回】

土屋アンナ 撮影/松野葉子

 30年近く第一線を走り続け、歌手・モデル・俳優と幅広く活躍してきたアンナさん。これまでを振り返って人生における重要な転換点、「CHANGE」の瞬間はいつだったかとうかがうと、一瞬だけ考えて一気に答えてくださった。

「うーん、やっぱり、去年、お母ちゃんが亡くなったことかな。私、こんな勝手な人なんで、演技したり、歌ったり表現したりっていうのは、常に自由(笑)。それこそ、不思議の国の世界で生きてるんでファンタジーの中なんです。
 でも、それを現実に戻してくれるのが母なんですよね。たぶん母は私を守らなきゃと思ってたと思うんです。この大事な存在だった母が亡くなった時に“あっ、もう1人だ”って、考え方は変わりました」

「二人三脚だった」と語る母との関係。亡くなったことで、1人であることを見つめ直した。

「ママがいなくなった時に、自分で全部やらなきゃいけないと思ったんですよね。でも、私も悪知恵あるので(笑)、“あ、仲間を全員家族にしちゃおう”と思って、“すみませ~ん、近くに集まってる人、よろしく”って(笑)」