自然と涙が出てきちゃって

──今回は恋愛モノのヒロインに初挑戦とのことですが、撮影前にどんな準備をしました?

 やっぱり初めての恋愛映画だったので、どうやってこのセリフを言おうかとかどうやって胸キュンを体現しようかということは考えましたね。でも、撮影が始まる前に竹村謙太郎監督が「映画は映画だから、いい意味で原作のことを考えすぎなくていいよ」って言ってくださったんです。だから「これでいいんだ」って安心できましたね。──確かに、原作の宵と似ていると言われたくらいですからね。劇中では夏祭り、学園祭、水族館、浅草・花やしき、神戸……といろんな場面がありましたが、印象に残っているのは?

 学園祭のシーンです。自分が高校生のときはちょうどコロナ禍で何もできなかったので。

 あとは、宵が初めて琥珀に想いを伝える夏祭りのシーン。宵の中に今まで溜め込んでいた想いをハァハァ言うぐらいの勢いで吐き出す感じでした。聞きやすい程度に早口で言う努力はしました。そしたら台本には涙するなんてなかったんですけど、自然と涙が出てきちゃって。

──それほど役に入り込んでいたんですね。

 撮影期間は宵のことしか考えられなかったんですよ。今までは基本はオンとオフの切り替えがちゃんと出来て、家の中では役のことは考えすぎないようにしていたんですが、今回はそれがまったくできなかったんです。役を全うしなきゃっていう責任感もあったと思うんですけど。

安斉星来(あんざい・せいら)
2004年2月17日、神奈川県生まれ。O型。T166。2021年に恋愛リアリティ番組『虹とオオカミには騙されない』でデビュー。女性誌や広告でモデルとして活躍し、ファッションショーにも多数出演。近年の主な作品に『トリリオンゲーム』『海に眠るダイヤモンド』『御上先生』『LOVED ONE』などのドラマや『君は放課後インソムニア』『赤羽骨子のボディガード』『カラダ探しTHE LAST NIGHT』などの映画がある。

安斉さんが出演する映画『うるわしの宵の月』は10月23日(金)より全国公開!
配給:東宝
(c)2026映画「うるわしの宵の月」製作委員会
やまもり三香/講談社