ドラマから映画まで、さまざまな作品で存在感を発揮する柄本佑。2024年のNHK大河ドラマ光る君へ』では藤原道長という大役を演じる。芝居を真摯に愛し、多くの役柄を魅力的に演じてきた柄本さんが語る「THE CHANGE」とは。【第2回/全5回】

柄本佑 撮影/冨田望

 2024年のNHK大河ドラマ『光る君』で、日本史上に残る色男とされる藤原道長を演じる柄本さん。女性はもちろんのこと男性さえもうっとりとさせる魔力を放つ姿を見せてくれることだろう。

 柄本さんといえば、2020年放送のドラマ『知らなくていいコト』(日本テレビ系)での胸キュンシーンがドラマファンの女性たちを狙い撃ち、吉高由里子さんとのキスシーンに悶絶する視聴者があとをたたず、『20年冬ドラマ版・胸キュン男子』ランキング(モデルプレス)で3位に選出されたこともある。

 今回の映画『春画先生』では、塩田明彦監督から「色男」を命ぜられたが、パブリックイメージも「色気のある男」といえよう。

柄本「いやいやいや、でも……うーん、そうだな……色気の出し方というのはちょっとわからないですし、僕も研究をしないといけないところではあるんですが、ひとつ言えるのは、僕1人でやっていることではないということです。

 吉高さんとのドラマのときもそうですし、『春画先生』もそうですし、カメラアングルや照明、衣装、ヘアメイク、そういった方たちが関わり作り上げたものが映し出されているので、“色気がある”と言ってもらえたときは、“こちら側のチームの作りは、間違っていなかったんだな”と、“みんなやったね!”と思っています」