漫画家・イラストレーターとして活躍する江口寿史さんは、1977年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)の『すすめ!!パイレーツ』で連載デビュー後、80年代半ばからはイラストレーターとしても活躍。その斬新なポップセンスと独自の絵柄で漫画界に多大な影響を与え、40年以上も幅広いファンに支持され続けている。
 イラスト展『東京彼女』を成功させたばかりの江口さんは、吉祥寺にある仕事場で「THE CHANGE」のインタビューに答えてくれた。今後についてお聞きするとーー。

江口寿史 撮影:冨田望

個展の企画、プロデュース活動

 二十歳の時に初めて投稿した作品で漫画家デビュー、すぐに週刊連載をスタートし、若くして売れっ子作家となった。80年代後期から90年代にかけては、ラジオのパーソナリティや「COMIC CUE」の編集長など、活躍の場を多岐に広げていった。いま作家の仕事以外で注力している活動はあるのだろうか。

「いまやっている展覧会の活動などもそのカテゴリーに入るでしょうか。2011年から2014年まで吉祥寺のリベストギャラリー「創」で『30T』というTシャツ展をやっていました。僕の好きな漫画家、イラストレーター、デザイナー、ミュージシャンなどのアーティスト30人を集めて、みんなでTシャツ作って売るという。それもすごく面白かったですよ。

 だけど、人気が出過ぎちゃって会場のキャパを超えてしまって、、、4回で終わりにしてしまったんですけど、あのイベントが残した影響は自分にとっても参加した皆さんにとっても大きいものだったと思ってます。あの4年間で得た経験は現在の『彼女』などの展覧会にもいろんな部分で生かされています」

 そのリベストギャラリー「創」では、7月12日(水)から25日(火)まで、最新画集『step2』(7月19日発売)の刊行を記念して「step to step ~江口寿史『step2』出版記念展~」が開催された。

リベストギャラリー創「step to step ~江口寿史『step2』出版記念展~」特設ページhttp://www.libestgallery.jp/eguchi/step2.html

※画像は江口寿史のインスタグラムアカウント『@eguchiworks』より