田中角栄の時代とは違う!金子恵美が考える”政治不信”の原因
結果、蓋を開ければ4244票を集め、トップ当選。晴れて政治家としての第一歩を踏み出した。あこがれの舞台に立った金子さんに「CHANGE」が訪れる。
「私自身、元々聞こえない音があって聴覚障害や、障害福祉をテーマとした政治を行いたいと考えていました。当時は、新潟市議会では議場の傍聴席に手話通訳者は入れなかった。
ただ当然ながら、聴覚障害のある方も市民ですし、議会を傍聴する権利もある。それを議場での初めての一般質問で訴えた。結果、新潟市議会の傍聴席に手話通訳者が入りました」
議場で最初の発言が政治的成果へとつながった金子さん。その時に感じた“やりがい”こそが政治活動をしていく上で大切にしているものだという。
「いま、政治への不満が溜まっている理由の一つに、政治家が目に見える分かりやすい成果を示しにくい時代だ、というのがあると思います。高速道路や橋梁などインフラ整備も充実し、行き渡っています。
政治とカネの問題は常々、槍玉に上がりますが、田中角栄の時代にもロッキード事件という形で表面化している。だけど、新潟で田中角栄と言えば関越自動車道や上越新幹線を開通させた、郷里の英雄です。
日本の経済成長が右肩下がりになっているのも背景にありますが、今の政治家は国民の納得できる成果を見せられていない。けれども、不祥事は積み重ねる。政治不信の背景には、政治家サイドが抱える問題もあります」