時に情熱的に、時に涙もろく。“アツい男”の代名詞的存在である照英。学生時代にやり投げの選手として活躍した後、その鍛え抜かれた体躯からモデルへ、そして俳優・タレント業へと変貌を遂げていった経歴を持つ。現在は、旅番組や釣り番組などを中心に世界中を飛び回る生活だが、その人生は、CHANGEに溢れている。アスリートからモデル、そして俳優と常に全力で駆け抜けてきた照英の「THE CHANGE」に迫る。【第2回/全5回】

『水戸黄門』(TBS系)にて俳優キャリアを築き上げたものの、“家族との時間”を理由に突然降板を発表した照英さん。芸能界にいられなくなる懸念はありつつも、後悔はなかったと語る。そこで照英さんの仕事に“CHANGE”を引き起こしたのは、思いがけず『子育て』にあったという。
――『水戸黄門』降板を発表したときに、周りの反応はどうでしたか?
「新聞などにも大きく取り上げられて、“原因はなんですか”って聞かれましたよ。子供ができたので、子供と対峙しながら子育てがしたいって答えんですけど、まだ“イクメン”なんて言葉のない時代、“何言ってんの?”なんて思われていたと思います」
――そのなかでの子育てへのシフトチェンジ。「芸能界にいられなくなっても良い」という気持ちで踏み切ったとうかがいましたが、実際のお仕事はどうだったのですか?
「もともと『水戸黄門』と並行して京都の番組やバラエティにも出させてもらっていたので、役を辞めた後もナレーションやらラジオやらで忙しくさせてもらっていました。しかも、動物に会いに行ったり崖を登ったり、世界中をアドベンチャーするみたなロケもいただけるようになって。結局、スケジュール自体は変わらず埋まっている状況でした(笑)」