東京から始まったキャリアは福岡から韓国、そしてふたたび日本へ。 アイドルから俳優へと歩んできた矢吹奈子は、なぜたくさんの挑戦ができたのか。いつも笑顔を絶やさない彼女の人生に訪れたCHANGEとは──。【第3回/全3回】

矢吹奈子 撮影/有坂政晴

 矢吹は7年前、直感のままに日韓合同のオーディション『PRODUCE 48』にチャレンジし、グローバルアイドルグループ・IZ*ONEとして2度目のデビューを果たした。17歳で海を渡ったそのマインドは、ひとりの俳優として活動するいまも、抱き続けている。

──17歳での渡韓に、不安はなかったのでしょうか?

「余計なことは考えなかったんです。ただ“やってみよう!”と思ってオーディションに参加しました。言葉の壁も“心が通じ合えば大丈夫”くらいの感覚で(笑)、知っている単語とジェスチャーで乗り切るところから覚えていきました。あとは共同生活の中で、日本語が話せる子に韓国語を教えてもらって、メンバーとの会話で実践してみたりしました」