あらためて「映画が好き」

 8月18日公開の映画『高野豆腐店の春』では、久しぶりのメインキャストとなる麻生さん。実際に出演して、どのような思いを抱いたのだろうか。

「あらためて映画はいいなと思いましたね。最近はドラマに出ることが多かったんですが、撮影のスピードが映画とは全然、違うんですよね。ドラマはドラマで時間の制約が多いんで、スピーディに作っていかなければならなくて。その中でいいものができるっていうのも好きなんです。

 映画は、この映画のお豆腐じゃないですけど、じっくり丁寧に作る感じ。映画の撮影現場に流れている独特の空気というか、それが心地いいんだなっていうのを感じて。映画をずっといっぱいやらせてもらっていたので、あらためて好きだな、映画って思いました」

 最近はテレビドラマへの出演が多いが、麻生さんのスタートは映画。それだけに特別な思いがあるのだろう。自身が大好きだと語る映画作品への出演に期待したい。

■麻生久美子(あそうくみこ)
 1978年千葉県生まれ。95年に映画『BAD GUY BEACH』でデビュー。98年の映画『カンゾー先生』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、新人俳優賞を受賞し、一気に脚光を浴びる。2006年にはドラマ『時効警察』(テレビ朝日系)で、コミカルな演技を披露し、新境地を開拓。二児の母となった今も、テレビドラマ、映画、舞台で精力的に活動し、8月18日に公開となった映画『高野豆腐店の春』では、尾道を舞台に頑固な豆腐職人の娘を演じている。
ヘアメイク:ナライユミ、スタイリスト:井坂恵(dynamic)
ドレス¥59,400(ルーム エイト ブラック/オットデザイン)、他アクセ、靴(スタイリスト私物)

■映画『高野豆腐店の春』
監督・脚本/三原光尋 出演/藤竜也、麻生久美子、中村久美ほか
8月18日(金)シネ・リーブル池袋、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開
©️2023「高野豆腐店の春」製作委員会

【ストーリー】
尾道の町の一角に店を構える高野豆腐店。
“大豆”と”水”と”にがり”だけでコツコツ作られる豆腐作りのように、淡々とした日々の生活にこそ、人々のしあわせがある。これは職人気質で愚直な父・高野辰雄(藤竜也)と、明るく気立てのいい娘・春(麻生久美子)の物語。毎日、陽が昇る前に工場に入り、こだわりの大豆で豆腐を作っていく父と娘。商店街の仲間たちとの和やかな時間。そんな日常を生きる親娘にそれぞれの新しい出会いが訪れる―。
“変わらないもの”と”変わっていくもの”を丁寧に描き、この時代を懸命に生きる人々に一筋のひかりを届けます。