今年30歳を迎える俳優・寛一郎。デビューから10年目となる年でもある。当初より、独特なオーラを放ってきたが、佐藤浩市を父に、三國連太郎を祖父に持つバックグラウンドも、しばしば語られてきた。しかし今では、連続テレビ小説『ばけばけ』(NHK)で銀二郎ロスを巻き起こすなど、父や祖父と切り離して評価を受けている。
 最新出演映画『たしかにあった幻』では、海外キャストと共演し、英語での芝居を披露。進化を続ける寛一郎さんのTHE CHANGEとは──。【第1回/全6回】

寛一郎 撮影/有坂政晴 ヘアメイク/Taro Yoshida (W) スタイリスト/石井大

 180センチを超える長身の寛一郎さんが姿を見せた。西に傾きはじめた陽の光を浴びながら、カメラに視線を向ける寛一郎さん。ビルが立ち並び、多くの車が行き交う街中で、その周囲にだけ、せわしない日常とは違った空気が流れている。取材部屋に移ると、寛一郎さんは、ゆっくりと椅子に腰かけた。

「人は亡くなったら、どこへいくのだろう……」。