『美少女戦士セーラームーン』の月野うさぎ/セーラームーンや、『新世紀エヴァンゲリオン』の葛城ミサトなど、時代を象徴するキャラクターとともに、強く印象に残る声を届けてきた三石琴乃さん。国民的声優として第一線を走り続け、昨年も話題作『怪獣8号』や劇場版「ゾンビランドサガゆめぎんがパラダイス」に出演するなど、その存在感を改めて示している。2026年には、『エヴァンゲリオン』シリーズ初の30周年フェスイベントへの参加や、『乙女怪獣キャラメリゼ』の放送を控えるなど、長年にわたり進化を続けてきた三石琴乃さんのTHE CHANGEとは。【第2回/全5回】

三石琴乃 撮影/有坂政晴

 1992年から『美少女戦士セーラームーン』で主人公・月野うさぎ/セーラームーンの声優を務め、国民的声優となった三石琴乃さん。多くのアニメファンが「セーラームーンの三石琴乃さん」と認識し、三石さんご自身も「私の代表作です」と話すが、その当時、「三石さん=セーラームーン」という見られ方をどう捉えていたのだろう。

「まずは、ひとつ看板にできる役を持つことができた喜びが大きかったです。それに、休養中にはうさぎちゃんのイラストつきのファンレターをたくさんもらって、とても励まされましたね。イラストを描いている純粋な姿が浮かんで、夢を壊さないよう頑張ろうと思いました。ただ、ある時期になると『ずっとうさぎちゃんでいいんだろうか』と自問するようになって。別のアニメのオファーでも『うさぎちゃんみたいなキャラクターでお願いします』と言われると、生意気にも、『この役とうさぎは違うのにな』と感じてしまったこともありました」