2003年のデビュー以来、着実にキャリアを重ね、人間味あふれる演技で見る者を魅了し続ける俳優、柄本佑。累計50万部を超える ベストセラー小説が原作の映画『木挽町のあだ討ち』で、“仇討ち”の謎を解き明かす元藩士を演じる彼の、THE CHANGEとは──。【第2回/全6回】
映画『木挽町のあだ討ち』で、まるで往年の人気ドラマ『刑事コロンボ』のように聞き込みをして謎を解き明かす加瀬総一郎を演じる柄本佑は、この人物を、「自分が進むべきところへ真っすぐに突き進む、猪突猛進な男」だと言う。それを確信したのは、撮影初日。
「彼は原作小説にほとんど出てこないので、演じる自由度が高いのですが、そのぶん、どういうふうにやるんだろうな……と、クランクインを迎えるまでは手探りの状態でした」
最初に撮ったのは、映画の冒頭、田舎から初めて江戸にやって来た加瀬が、目的地の「森田座」を見つけ、客寄せの口上を述べている木戸芸者の一八(瀬戸康史)のところへ歩み寄るシーンだったという。