2003年のデビュー以来、着実にキャリアを重ね、人間味あふれる演技で見る者を魅了し続ける俳優、柄本佑。累計50万部を超える ベストセラー小説が原作の映画『木挽町のあだ討ち』で、“仇討ち”の謎を解き明かす元藩士を演じる彼の、THE CHANGEとは──。【第3回/全6回】
映画『木挽町のあだ討ち』は、若き侍・伊納菊之助が、父・清左衛門を殺害して行方をくらましていた男、作兵衛の首を取るシーンで幕を開ける。降りしきる雪の中でくり広げられる果たし合いは、壮絶なほど美しい。時代劇では“正義”や“美談”として描かれることが多い「仇討ち」を、現代人である柄本佑はどんなふうにとらえて演じたのだろうか。
「別に、どうともとらえずにやっていましたね(笑)。物語の舞台となっているのは、親や主君を殺されたら“仇を討つ”と宣言して相手を探し、首を取って故郷に帰ったら誉れである時代ですから、そういうものなんだという前提で演じるのみです」