2003年のデビュー以来、着実にキャリアを重ね、人間味あふれる演技で見る者を魅了し続ける俳優、柄本佑。累計50万部を超える ベストセラー小説が原作の映画『木挽町のあだ討ち』で、“仇討ち”の謎を解き明かす元藩士を演じる彼の、THE CHANGEとは──。【第4回/全6回】

柄本佑 撮影/有坂政晴

 中学3年生のときに映画『美しい夏キリシマ』(2003)のオーディションに合格し、デビューしてから25年以上。現代劇から時代劇、犯罪者から雅な平安貴族まで、彼にしか放つことができない魅力をプラスしながら演じ続ける俳優、柄本佑。現在の自分につながる、もっとも大きなTHE CHANGEといえる作品は?

「『きみの鳥はうたえる』という映画だと思います」

2018年公開のこの映画で柄本が演じたのは、函館郊外の書店で働く主人公の“僕”。一緒に暮らす失業中の静雄、書店の同僚である佐知子の3人の、かけがえのない日常を描いた作品である。