2003年のデビュー以来、着実にキャリアを重ね、人間味あふれる演技で見る者を魅了し続ける俳優、柄本佑。累計50万部を超える ベストセラー小説が原作の映画『木挽町のあだ討ち』で、“仇討ち”の謎を解き明かす元藩士を演じる彼の、THE CHANGEとは──。【第5回/全6回】

柄本佑 撮影/有坂政晴

 俳優としてのTHE CHANGEだったと振り返る映画『きみの鳥はうたえる』が公開されたのは、2018年の8月(全国公開は9月)。柄本佑は、当時31歳だった。

「作品の一部として自分の役割を全うするだけじゃなく、もう一歩踏み込んでみようと思ったのは、もちろん映画『きみの鳥はうたえる』での経験が大きいんですけど、年齢的なこともあったのかな、とも思います」

 これまではどの現場に行っても一番年下だったけど、ふと気がつくと「中堅」と呼ばれる年代にさしかかってきた。

「いよいよオレもおじさんの領域に入ってきたのかな、みたいな(笑)。20代まではちょっと自意識過剰だったけど、おじさんになることによって、過剰ではなくなったというか」