大河ドラマ『光る君へ』で手繰り寄せた今作のオファー
自分の意見を言ったり、何かを提案するというのは、確固たる信念や覚悟がないとしてはいけないと思ってきた。
「そんなことはない。無責任に、勝手に言っちゃっていいんだ、と思ったんですね。言ってみて、仮に受け入れられなかったとしてもどうってことない、って。だから今は、思いついたら無責任に“これって、こうなんじゃないの?”って言えるようになった。もっといえば、言っても伝わらないこともあるし、言わなくても伝わることがある。だったら、言っておこうかな、という感じです」
最新主演作『木挽町のあだ討ち』で、主人公の元藩士・加瀬総一郎役に柄本佑を推したのは、彼が10代のころから仕事を共にしているという、源孝志監督。以前からどんな役でもできる役者だということは知っていたが、大河ドラマ『光る君へ』(NHK)の道長役を見て新たな発見があり、出演のオファーをしたという。
ところで、『木挽町のあだ討ち』では、衣装についてディスカッションしたと言っていたが、内容にも一歩踏み込んでみたのだろうか?
「いえ、この作品に関してはほとんどないですね。というのも、源監督はご自身の世界観が明確だし、芝居をごらんになる間口が広いので、役者がどんなことをやっても基本的に受け入れてくれるし、役者が少々好き勝手やったとしても、揺らぐ世界観ではないんです。だから、監督を信じて自由にやらせていただきました」
(つづく)
■作品情報
映画『木挽町のあだ討ち』
2月27日(金)全国公開
原作:永井紗耶子
『木挽町のあだ討ち』(新潮文庫刊)
監督・脚本:源孝志
出演:柄本佑
⻑尾謙杜、瀬戸康史、滝藤賢一
山口馬木也、愛希れいか、イモトアヤコ、冨家ノリマサ、野村周平
高橋和也、正名僕蔵、本田博太郎、石橋蓮司
沢口靖子、北村一輝
渡辺謙
主題歌:「人生は夢だらけ」椎名林檎(EMI Records / UNIVERSAL MUSIC)
(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会
(C)2023永井紗耶子/新潮社