「結果なんてものは30年くらいたってから」

 小学3年生のときに、勝新太郎の映画『座頭市』を見て以来、映画監督に憧れ続けてきた彼は、何本もの自主制作作品を作り、21年にWOWOWの『アクターズ・ショート・フィルム』に参加し、森山直太朗主演の短編映画『夜明け』を監督。23年には短編集『ippo』を世に送り出した。

「『ippo』は、ちゃんと映画館で上映させてもらって、それができたのは、スタッフや出演者の協力があってこそ。彼らの思いに応える意味でも、できるだけ早く長編映画を作りたいという気持ちはありますけど、いつまでに絶対! と決めているわけではないですね」

 もともと、年齢による区切りをあまり意識したことがないといい、

「ただ、20歳になったときだけは、お酒が飲める! とちょっと嬉しかったですけどね」

 と笑う。

「よく“20代のうちに”とか“30代をどう過ごす”とか言うけど、何歳であってもやりたいことをやればいいと思うんです。ぼくもそうやって生きてきたし。もちろん、失敗もするだろうけど、犯罪とか、そういうのじゃなければ、失敗だってどんどんしたほうがいいと思う」

“若いときに苦労は買ってでもせよ”ということだろうか。

「うん、40になっても、50になっても、年齢関係なく“やれ、やれ!”という気持ち(笑)。最近感じるのは、みんな結果を早く求めすぎるよね。結果なんてものは30年くらいたってからなんとなく“あれ、よかったのかもな”と思えるくらいでちょうどいいと思うし。結果がわかってるんだったら、やる意味なんてないと思うし。うん。そんな気がしています」

■作品情報
映画『木挽町のあだ討ち』
2月27日(金)全国公開
原作:永井紗耶子
『木挽町のあだ討ち』(新潮文庫刊)
監督・脚本:源孝志
出演:柄本佑
⻑尾謙杜、瀬戸康史、滝藤賢一
山口馬木也、愛希れいか、イモトアヤコ、冨家ノリマサ、野村周平
高橋和也、正名僕蔵、本田博太郎、石橋蓮司
沢口靖子、北村一輝
渡辺謙
主題歌:「人生は夢だらけ」椎名林檎(EMI Records / UNIVERSAL MUSIC)
(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会
(C)2023永井紗耶子/新潮社

(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会