「大谷翔平らホームランバッターの主流はグリップを緩めてアッパースイング」東尾さんは「そんなの邪道だぞ」

 なお言えば、大谷翔平を見るならば、グリップを緩めてアッパースイングするのが、今彼らホームランバッターの主流なんです。それを息子に言うと、東尾さんは「そんなの邪道だぞ」。理子も「ジジの言うことだけ聞いてね」と。私の正論は埋没するんですね(笑) 。

 コロナの頃までは家族円満だったんですよ。でもあのときに、接触禁止、外出禁止なのに、仲間とゴルフに行ってコロナに感染したことが、反社会的行為のように批判されました。理子も本気で激怒しましたね。当時CMのスポンサーが9社あったんですが、それが一つを除いて全部飛びました。それほど、悪いことだったらしいです。それ以降は、私もどうにか妥協しながら、家庭はうまくやっています、今さら崩壊させてもダメですから。

 ニュートリノでノーベル物理学賞(02年)を受賞した小柴昌俊さんの講演で「科学なんて、5%が解明されただけで、95%は謎のままですよ」と聞きました。世の中、不明なことばかりなんです。簡単に知ったようなことを言ってもダメですよ。

 3年前にオープンした船橋の焼肉店(ジュンチャン)に続いて、最近渋谷の広尾にもフレンチの店を出しましたが、どういういきさつがあれ「店をやる」と決めた以上は、私も毎日顔を出します。お客さんはオーナーの私が店にいれば喜んでくれますし、そればかりかスタッフも励みになる。

 実際に自分でも食べて「肉と海鮮料理は、別に出したほうがいいと思うけど」とか、シェフに意見したりもしますよ。船橋の店などは閉店を見届けてから、最終に近いJRに乗って都内に戻ってきますから、居眠り顔をいくらでも覗かれています。だって、他所で遊んでいても、家で寝転がっていても、過ごす時間が同じなら、歓迎されることをやりたいじゃないですか。そしてどこかで行き倒れるなら、それは本望だと思っています。まだまだ温めている台本もあるし、「夢は限りないぞ」と思っていますよ。

石田純一(いしだ・じゅんいち)
1954年1月14日、東京生まれ。都立青山高校時代は野球部で活躍。早稲田大学を中退して、アメリカ演劇アカデミーに留学。帰国後は劇団「円」の研究生に。34歳のときにドラマ『抱きしめたい』(フジテレビ系)などで、トレンディ俳優としてブレイク。初婚で長男のいしだ壱成、再婚で長女のすみれ、その後、東尾理子との再再婚で3児に恵まれる。船橋で焼き肉店、渋谷でフレンチ店を経営。