2002年のドラフト会議で福岡ダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)に入団して以降、22年間にわたり第一線で活躍し続けてきた和田毅さん。ホークスのエース時代にMLBに挑戦し、満足な数字は残せなかったものの、日本球界に復帰して再びの活躍。怪我に悩まされた時期も多く、トミー・ジョン手術も受けるなど、紆余曲折の人生を送ってきた。今回は野球人として得難い経験を数多く持つ和田さんに、大谷翔平選手をはじめとする侍JAPANの展望から、古巣・ホークス3連覇の可能性まで、さまざまな話を聞いた。【第3回/全8回】

和田毅 撮影/河村正和

 ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手をはじめ、メジャー組が活躍を見せている2026WBCの侍ジャパン。そのメジャー組の中でも、注目すべき選手を和田さんに聞いてみた。

「やっぱり大谷選手でしょう。彼が打てばチームはもちろん盛り上がりますし、日本中が盛り上がるので、気にならざるを得ない選手だと思います」

──前回は大谷選手がチームを引っ張っていました。今回も同じ役割を担っていると思いますか?

「今年のほうが表情が柔らかく見えましたね。前回はサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有投手が、オリックス・バファローズの宇田川優希投手をうまくイジったり、チームの輪を作っていこうと動いていました。
 今年は大谷選手が北海道日本ハムファイターズの北山亘基投手に“お茶たてパフォーマンス”を考案させたりと、意識的に前回のダルビッシュ投手の役割を担っているように見えます。
 また、前回、一緒に戦ったメンバーが今回も多く選ばれているので、大谷選手にとってもやりやすい環境なのでしょう。年齢的にも今年32歳で年長者の部類に入りますし、戦力面でもメンタル面でも、チームの中心になってきているんだと思います」