第一線で活躍を続ける俳優・高橋一生が、長年タッグを組み、絶大なる信頼を寄せる渡辺一貴監督とふたたび手を携えた映画『脛擦りの森』で演じるのは“謎の男”。彼がこれまでの人生で出合ったTHE CHANGEとは──?【第3回/全5回】

高橋一生 撮影/有坂政晴 ヘアメイク/田中真維(MARVEE) スタイリスト/秋山貴紀(A inc.)

 映画『脛擦りの森』は、足に傷を負った若い男が、深い森をさまよっているところから始まる。歌声に導かれて男がたどり着いた先には、ひとりの老人と若く美しい妻が暮らしている……。

 美しい妻は、本作が映画出演2作目の若手俳優、蒼戸虹子が演じる。若い男を演じるのは、デビュー作のNHK連続テレビ小説『ブキウギ』(NHK)で注目を集め、初主演映画『見はらし世代』(2025)で数々の新人賞を受賞した黒崎煌代。

「若いふたりは、その年代でなければ出せない不安定さが魅力になっているのに対し、ぼくはちょうど若さと老いの中間地点……というか、老いが始まりつつあるこの年齢で、思いっきり老いた人をやるということは、自分の中では大きな実験でした」