「きんさんぎんさんの向こう側にいかないと出ないと思います(笑)」高橋一生が演じた高齢の男、その齢は──?
“思いっきり老いた”と高橋は言ったが、彼が演じる老人がいったい何歳なのか、見る側には見当が付かない。
「確実に100歳は超えていますよね。(特殊メイクの)梅沢(壮一)さんが作ってくれたシワ感は、きんさんぎんさんの向こう側にいかないと出ないと思います(笑)」
ちなみに“きんさんぎんさん”とは、1990年代に大人気となった、当時100歳を超えて活躍した双子姉妹である。
とすると、かなりの高齢である。その男がどのくらい動けるのか? 動けないのか?
「たぶん、動けるんだろうな、と思いました。なぜならば、山中の深い森の中で動けなくなってしまったら、山に飲み込まれてしまいますから。それに抗いつつも、調和している老人が、どういう状態なのかは考えました。これは役作りということではなく、その人物の身体に起きていることを想像するという作業として」