「現場はいつまで経っても慣れない場所だった」

 特に印象深いのが、2つめのCHANGEだという。13歳で脚光を浴びドラマ主演作が続いていたが、「『ナース』が始まるまでは、お芝居を学んだこともなかったしポンッと入れられたような感覚で、現場はいつまで経っても慣れない場所だった」と振り返る。

「だからか、いきなり主演に抜擢されて1作品やるたびに、"ああもう、これでやめる、これでやめる!”と思っていたんですがヒット作に恵まれて毎年連続ドラマをやるのがルーティンのようになってきたんです」

ーー連続ドラマがルーティン、というのはなかなかない状況ですよね。

「ねえ。毎年のようにやって、20年くらいやり続けたときに“おめでとう! 毎年よくやっているね”と言われたときにそこで初めて、毎年連続ドラマをやっている人はいないんだということに気づいたんです。それくらい無知だったんでしょうね (笑)」

ーー毎回「やめる」と思っていたのは、どんな部分に対してですか?

「“役を演じる”ということの醍醐味がなかなかわからなかったからです。目の前の台本に書かれていることを必死にやり、毎日のスケジュールを必死でこなす……ということをひたすらやり続けていただけだったというか、"この役をどんなふうに演じたらおもしろいのか”、"キャラクターをどんなふうに掘り下げようか”と考えるまでに至らず、人を演じる楽しみが見い出せなかった。芝居にどうにも馴染めなかったんでしょうね。逆に、自分自身を表現できるモデルや歌のお仕事は楽しさを感じられて、好きでした」