稽古中、本番中、そして幕が下りた後も「ずっと考え続けます」
――“諦めない”というのは、具体的に大竹さんのどんな姿に対してそう言われるのでしょうか?
「私は、稽古中だけでなく、本番中も、ここをこうやったらもっと良くなるかもしれない、ということをずっと考えています。それは自分だけのことではなく、芝居仲間に対しても同じです。もちろんそれは仲間に対して言い合える環境と関係を作りあげた上ではありますが、良くなる事を諦めたくないんですよね」。つまりは、芝居がただただ好きなんです。
その「諦めたくない」という思いは、単に本番の完成度を高めることだけに留まらない。幕が下りた後も、作品の本質に触れようとする思考は止まることがないよう。
「やっていけばやっていくほど、これってこういう意味だったんだという発見がすごくあるんですよ。例えば翻訳劇の時なら、この言葉の本当の意味は何なのか、などずっと考え続けます。シェイクスピアの『リア王』のとき、セリフのなかに“Sir”という単語が出てきますが、日本語には“Sir”が訳されてなくて。鈴鹿央士君が演じたエドガーへ向けたセリフなのですが、そこには“あなたにこの国を任せますよ”というリアの気持ちがあるんですよね。本番をずっとやっていても、それでもこの“Sir”はどう言えばいいんだろうと考え続けていて。全ての舞台が終わって、央士君とご飯を食べてる時にそのことを急に思い出したりして笑) 終わらないんですよ。きっと芝居という旅を続ける限りは、終わらないと思います」
作品概要
[作詞]スティーヴン・ソンドハイム
[作曲]ジュール・スタイン
[劇作・脚本]アーサー・ロレンツ
[演出]クリストファー・ラスコム
[翻訳]高橋亜子
[出演]大竹しのぶ / 田村芽実 / 井上瑞稀 / 富田鈴花 / 今井清隆 / 鳥居かほり / 飯野めぐみ / 風間水希 / 石田圭祐 / 安福毅 / 櫻井章喜 / 他
[公式サイト]https://rose2026.jp/