大竹しのぶ「ダメだったらまた違う道を探せばいい」
――歩みを止めることなく新しい役や表現に挑戦し続けていますが、変化していくことへの不安みたいなものはありますか?
「不安? うーん、全然ないですね。変わりたくない、変わらずにいたいと思う人っているのかなぁ。ずっと同じはつまらなくないですか? というか、私あまり考えていないのかもしれないです。5月から再演するミュージカル『GYPSY』も、歌が難しいので私にとって挑戦ではありましたが、やりたい!という思いが強く、お受けしたんです。これはやばいなぁとか思いながら稽古場に通い、色々教えていただきながら、まさに山を登っていくような作業はすごく楽しい。未知な世界って楽しいですもんね。ダメだったらまた違う道を探せばいいわけですし。それが何であろうと、“楽しむ”ということがすごく大事だと思います。はじめは面白くないなぁと思ったことでも、自分でどうにか見る角度を変えて、面白い部分を探してみています」
稽古場への道のりを「山登り」と表現したかと思えば、「実は本当に、いきなり3000mの山に登ったことがあるんです(笑)」と続ける。こちらが驚くと、ふふふ、とチャーミングに笑い、山登りの話をしてくれた。