「もし、家出したままだったら、いまここ(芸能界)にはいませんでした」
それから半年ほどがたったある日、塾をサボった隆平少年は、親に叱られるのが怖くて、自転車で家出。自宅がある京都市から一晩中自転車をこいで大阪府枚方市まで行ったものの、朝日を見ているうちに「このままひとりで生きていくのは無理」と、一泊二日の家出は終了したという。
「家に帰って家族会議にかけられました(笑)。そこで父親が“ところで、もう1回オーディションが受けられるみたいなんやけど”って言うんですよ。で、行ってみたら“もう受かってるのに、なんでここにいるの?”って言われて、最初のオーディションに合格していたことがやっとわかったという(笑)。もし、家出したままだったら、いまここ(芸能界)にはいませんでした」
正直に言うと、芸能界にはまったく興味がなく、仕事に行くのは、友だちに会いに行くという感覚だった。
「そんなぼくにもファンレターが届くようになって、自分の居場所を見つけたような感じがしましたね」